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オリジナリティ溢れるドラマー、
ピート・ラロカ(Pete La Roca)の珍しいリーダー作品。
1曲目『マラゲーニャ(Malaguena)』から、参加メンバーのパワー全開(笑)。特にフロントのジョー・ヘンダーソンの破天荒な演奏が素晴らしい。
オープニングはラテン・ナンバー
『Malaguena』。 エキゾチックなテーマの後、ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)が予測不能、破天荒なソロを展開(笑)。
・・・・いやあ、好きだなあこの崩し方。このジョー・ヘン(勝手に略す)のソロを聴くためにアルバム購入しました、私(笑)。
続くスティーブ・キューンの、やや切れ気味に聴こえるピアノ・ソロも凄い・・・・・。
『Candu』は、ブルース・コードの作品。
1曲目の無茶を聴いた後の箸休め的な作品と思いきや・・・・ジョー・ヘン、やってくれます(笑)。
ソロの途中から、お得意の空間にパルス波を放射するかのようなフレーズを連発。心休まる隙を与えてくれません。
疾走する感じが素敵な
『Tears Come From Heaven』は、ちょっとハード・ボイルドな1曲。
前2曲とがらりと変え、ピート・ラロカがステディなシンバルでリズムを刻む中、各人がまっとうなソロを展開します。
タイトル曲
『Basra』は、インド・中近東の雰囲気漂うベースによる長めのイントロから始まります。
しかしまあ、ジョー・ヘンダーソンのうねるテナーが異国情緒漂う曲調にぴったりなのがなんとも・・・・。
『Lazy Afternoon』は、スロー・バラッド。
テーマをサブ・トーン気味に美しく歌い上げるジョー・ヘンダーソンのテナー、不覚にも(笑)心に染みます。
ラストの
『Eiderdown』は、ベースのスティーブ・スワロウ作曲によるミディアム・テンポの作品。
綺麗な曲ですなあ・・・・破天荒な演奏をさんざん聴いた後にはなおさら(笑)。
Basra / Pete La Roca Blue Note BN4205
01. Malaguena (E.Lecuona) 8:57
02. Candu (Pete La Roca) 6:41
03. Tears Come From Heaven (Pete La Roca) 4:57
04. Basra (Pete La Roca) 9:53
05. Lazy Afternoon (Latouche-Moross) 5:29
06. Eiderdown (Steve Swallow) 4:26
Joe Henderson (ts) Steve Kuhn (p) Steve Swallow (b) Pete La Roca (ds)
Recorded on May 19,1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs,NJ.
TOCJ-7147 バスラ/ピート・ラロカ
TOCJ-7147 Basra / Pete LaRoca [BN4205]
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