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遂にこの日がやって来たか・・・・超名盤「クール・ストラッティン」の登場です。
このアルバム、いろいろと思い出があるせいで手が出せないでいましたが、いっちょやるか(笑)。
まずA面の2曲「COOL STRUTTIN'」と「BLUE MINOR」は、恥ずかしながら学生時代に演奏したことがあります。
なんでこの曲のファーマーのソロ、死ぬほど聴きました・・・というか聴き飽きた(笑)。
そして・・・・ラストの「DEEP NIGHT」、これまた恥ずかしながら一時期携帯電話の着メロにしてました。ええ、してましたとも(笑)。
話は変わりますが、美脚が印象的なジャケットの女性、なんとリード・マイルス(Reid Miles)のアシスタントさんなんだとか。
ジャケット・デザインの打合せ時、昼食に行く途中にR.マイルスが思いついて撮影したものだそうです。
最後に追加曲ですが・・・・いらね(不要!!!)。
エンディング・テーマのような「DEEP NIGHT」で終わってこそ、「クール・ストラッティン」だ!
という訳でこのアルバムに限り、追加曲は無視(笑)します。
シャッフル気味のリズムが印象的な超有名ブルース
「COOL STRUTTIN'」。
クラークに続き、いつもより抑え気味に演奏するファーマー、マクリーン。そして最後にクラークが再びソロをとります。
最後にポール・チェンバースが弓引きによるソロを披露して、リラックスした演奏を締めくくります。
小川隆夫さんの著作を読んでみると、二人はクラークの演奏スタイルを考慮し、このように控えめな演奏を行ったとのこと。
2曲目の
「BLUE MINOR」、ちなみにBパートのトランペットによる演奏、ちょっと高音を出す必要があるので面倒です。
日本の女性トランペット奏者さん(市川ひかりさんかな?)が、ライブで「BLUE MINOR」のBパートをオクターブ下げて演奏したらお客に怒られた(笑)ということを読んだことがあります。
そのお客さん曰く「オクターブ下げるなら演奏するな!」だそうです・・・ジャズ・ファンみんな、この演奏が脳内に刷り込まれている訳ですね(笑)。
この絶妙な哀愁感、とーっても日本人好みの曲です。はい。私もあえて演奏した位、好きです。
3曲目(LPだとB面1曲目!)の
「SIPPIN' AT BELLS」はマイルス・デイヴィス作だそうです。マイルスがどのアルバムで演奏してたかまでは、思い出せませんが(笑)。
テーマの長いラインがビ・バップ風ですから初期の作品かな?・・・ええと今、
「マイルスを聴け!2001/中山康樹著(双葉文庫)」で確認取れました。
サボイでの初リーダー録音に収録されてました!しかもサイドメンは、C.パーカーです。
この演奏はというと軽快なテンポに乗り、リーダーのクラークとフロント二人の痛快なソロが楽しめます。
ラストの
「DEEP NIGHT」はピアノ・トリオで始まり、フロントのソロを挟んでピアノ・トリオに戻るという構成。終幕に相応しい演奏です。
ちなみにこの曲、バド・パウエル(Bud Powell)がヴァーブに録音を残しております。
フィリー・ジョー・ジョーンズの軽やかなブラシに乗って、ソニーはバック・ビートをやや強調したソロを披露します。
ドラムがシンバルで4ビートを刻みだすと同時にA.ファーマーが登場。続くマクリーンも哀愁漂うソロで場を盛り上げます。
各人の演奏を堪能するも良し、楽器で演奏するも良し、おまけにジャケットをインテリア替わりに飾るも良し。
冬の味覚「あんこう」みたい(笑)に捨てるところなく、全てを堪能出来るアルバムです。持っていない方はこの機会に1枚いかが?
TTOCJ-7073 クール・ストラッティン+2 / ソニー・クラーク
●COOL STRUTTIN' / SONNY CLARK Blue Note BST-81588
01. COOL STRUTTIN' (Sonny Clark) 9:20
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