落ち着かない時には初心にかえる・・・Kelly Blue + 2 / Wynton Kelly Trio & Sextet Riverside 12-298
2007-07-21


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加持です。
こんな落ち着かない時は初心に帰り、学生の頃FMで聴いた思い出の曲などを・・・。


「Kelly Blue / Wynton Kelly Trio & Sextet(Riverside)」は、ウイントン・ケリー(p)がビル・エヴァンス(p)に代わり、マイルス・デイビス(Mlies Davis)のバンドに参加した直後の作品です。
しかもこの録音の間には、ケリーも参加している名盤「Kind Of Blue / Miles Davis(Columbia/Sony)」が録音されています。

良く調べるとピアノ・トリオのメンバーは、当時のマイルス・バンドのメンバーそのままなのですね。道理で演奏に勢いがある訳だ・・・。


またタイトル曲の「Kelly Blue」「Keep It Moving」の2曲には、3人のホーン奏者が加わり、セクステットでの演奏となります。
特に、コルネットのナット・アダレイ(Nat Adderley)と、フルートのボビー・ジャスパー(Bobby Jaspar)が味のある演奏を聴かせてくれます。

ナットの、はちきれんばかりの豊かな音色、ボビー・ジャスパーの小粋なフルートを聴くためだけに、このアルバムを購入するのも良いでしょう。


トリオでは、「On Green Dolphin Street」の小粋な感じのする演奏が良いですね。
あと忘れちゃいけない、ポール・チェンバース(Paul Chambers)ジミー・コブ(Jimmy Cobb)のツボを抑えた的確なバッキング!

・・・最後に。ハーモニーからするとホーン・アレンジは多分、ベニー・ゴルソン(Benny Golson)でしょうね。→ よく調べてない(~~)。


●Kelly Blue + 2 / Wynton Kelly Trio & Sextet Riverside 12-298
Victor VICJ-60299 [1999.03.31]

01. Kelly Blue (Wynton Kelly)* 10:42
02. Softly, As In A Morning Sunrise (Hammerstein-Romberg) 6:28
03. On Green Dolphin Street (Kaper-Washington) 4:41

04. Willow Weep For Me (Ann Ronell) 6:04
05. Keep It Moving* (Wynton Kelly) -take 4- 7:30
06. Old Clothes (Wynton Kelly) 7:40

Additional Tracks
07. Do Nothin' Till You Hear From Me (Ellington-Russell) 4:23
08. Keep It Moving* -take 3- 8:44

Sextet:
Nat Adderley(cor) Bobby Jaspar(fl) Benny Golson(ts) Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)
Recorded on February 19(*),1959 in NYC

Trio:
Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)
Recorded on March 10,1959 in NYC


●おまけ
それまでナット・アダレイのリーダー作を購入したことが無かったのですが、「Kelly Blue」を聴いてから、彼の演奏に興味が湧き、数枚購入してしまいました。
蛇足ついでに丁度学生だった頃、新潟県民会館前の広場(BSN夏祭り)でナットの生ライブ観にいきました。しかもドラムはジミー・コブ!あの演奏も良かった・・・。

そういえばベニー・ゴルソンは丁度、アート・ブレイキー(Art Blakey)のメッセンジャーズに参加している頃でしょう。
あの有名盤「Moanin'(Blue Note 4002)」は、1958年10月録音ですから。ブレイキーと各地を巡業していた頃?

<注意>
現在ユニバーサルから発売されている「JAZZ THE BEST」シリーズでも、「Kelly Blue」が発売されていますが、曲順が違います。

個人的に、オリジナル・アルバムと異なる曲順は好きではないので、手持ちのビクター盤を掲載しました。
しかしやめて欲しいなあ、曲順代えてアルバムの厳かな雰囲気を壊すのは・・・。






[やのぴ(piano)]
[Riverside]

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